在宅医療への思い
1. 鞆の浦で地域医療に携わって三代目
徳永医院は、鞆の浦の江ノ浦地区にあります。代々医者家系で三代目です。院長は父親、御年、96歳で流石に一線からは退いています。曾祖父の代から医者をやっていて祖父の代から鞆に来たらしいです。私は色んな病院で働いてきて、ここに戻ってきて27年くらいになります。その頃に比べると、人口が減っていますが患者さんとの関わり方はそんなに変わらないです。時代は変わり、人口が減っても、鞆の浦の地域医療には変わらないものがあります。
徳永医院では、昔から行っている往診を続けており、今は訪問診療の制度ができましたが別の地域から来た人には「往診をしてもらえるんですか!」と驚かれることもありました。
2. 地域医療で医師ができること
鞆の浦のように高齢者が多い町では、医師の役割は診療だけじゃなく、その高齢者をケアする、介護スタッフと連携することで、体調を崩しがちな高齢者にとって安心、安全に暮らせる環境作りだと思います。介護スタッフは介護のプロだが、診察のプロではないので、お年寄りの容態が変わった時なんか、僕らにとったら、まぁ様子を見ようかと思うような症状でも、慣れない介護職の人だったら『どうしよう!』ってなる時、すぐに顔を出して、介護スタッフに病状の説明をすることで、介護している人も安心できるのではないかと思います。介護者と医療者の連携が大切だと感じています。
3.「SFネット」:介護に携わる関係者が集まる会
20数年前から続いている会で、地域の介護や医療について議論したり、現場の様子について情報を共有したりする場になっています。そして何より、「顔の見える連携」の維持に役立っています。顔を合わせることでお互いに信頼でき、必要なケアを連携して行っていけるようになっていると思います。
4. 介護職を支え、患者の家族も支える
これも医師が果たす役割のひとつと考えます。「看取り」の現場では特に医師の配慮が必要だと考えています。昔は、家で亡くなる人が多かったから、家族の看取りを経験した人も多かったんですけど、今の介護スタッフはそういう経験がない人が多いので、慣れてないんです。でも、介護している時に急にその人の容態が変わることもあり(食事や入浴の介助をしている時とか)、どんな時でも急に悪化して亡くなる場合があります。それについて前もって介護スタッフに言っておかないと、スタッフが自分を責めてしまったりすることがあります。もちろん、そういうことは家族にも伝えておきます。それも医師の役割だと思います。
5. これからの「看取り」について
今は、厚生労働省が看取りも含めて在宅医療を推進しています。でもなかなか難しいのが現状です。亡くなる時は病院で、というイメージがまだまだ強いですね。在宅や施設での看取りを本人が納得していても、離れて住む家族から、『どうして病院に連れて行かなかったんだ?』と怒られることもあります。どのように人生の最期を迎えるかについて、本人が自分で決めて、家族に伝えておく必要があると思います。認知症の方も増え、意思を伝えられない方も多くなっています。鞆も昔は家で看取るのが当たり前だったんですけど、亡くなりそうになると親戚中が呼ばれて宴会をしたりすることも多かったようです。そんな風に賑やかに見送ってもらうのもいいと思うのですが…意志表明をしてくれると助かるんですけど。『自分は病院じゃなく家で死にたい』とか。でも最近は、鞆の人で『旦那が亡くなった時のような治療は自分の時にはしてほしくない』と自分の希望を言う人もおられます。そういう時に、医療者として必要なアドバイスができればいいと思っています。
(出典:鞆物語 https://tomonoura.life 「鞆の浦で見つけた物語り」より抜粋)
■ 岡山大学医学部:第2外科入局
■ 水島中央病院:外科
■ 雲南共存病院:外科医長
■ 寺岡記念病院:外科医長
■ 徳永病院:副院長
■ 日本外科学会
■ インターライ・ケア研究会
■ 日本介護支援専門員協会認定 介護支援専門員
■ 福山市地域包括支援センター運営協議会 会長
■ 2018年 第46回医療功労賞受賞
当院では前立腺肥大症・過活動膀胱をはじめ膀胱炎・尿路結石症・ED(勃起障害)・性感染症・男性不妊症、夜尿症(おねしょ)など泌尿器疾患全般についての診療を行っております。
また腎臓癌・膀胱癌・前立腺癌・精巣癌などの悪性腫瘍が疑われた場合は、迅速に連携医療機関(福山市民病院、独立行政法人国立病院機構 福山医療センター、医療法人辰川会 山陽病院など)にご紹介申し上げます。
日常生活の中で「おしっこの回数が多い…」、「おしっこの勢いが弱くなった…」、「おしっこが我慢できない…」など、気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。泌尿器科への受診をためらう方もいらっしゃるかと思いますが、当院では、スタッフ一同、患者さんのプライバシーの保護に注意を払い、リラックスして受診していただけるよう心がけています。何より安心して体のことを相談できる医院でありたいと思います。わかりやすく説明することを心がけ、「徳永医院に来てよかった」と思っていただけるよう、地域のかかりつけ医として患者さんやご家族と十分なコミュニケーションをとり、安全な医療を提供できるように、兄(副院長)とともに地域に貢献したいと思います。
■ 川崎医科大学附属病院:泌尿器科研修医
■ 川崎医科大学附属病院:泌尿器科シニアレジデント
■ 松村総合病院:泌尿器科
■ 川崎医科大学附属病院:泌尿器科シニアレジデント
■ 川崎医科大学附属病院:泌尿器科副医長
(川崎医科大学:泌尿器科講師)
■ 松村総合病院
泌尿器科部長、副院長兼務
救命救急センター長兼務、
リスクマネージャー兼務
■ 玉島中央病院:透析センター長
■ 真備中央病院:泌尿器科部長
■ むらかみ&とくながクリニック:副院長
■ 医療法人和葉会:副理事長
■ 徳永医院
■ 日本泌尿器科学会 ボーディングメンバー
■ 日本生殖医学会
■ 日本生殖免疫学会 理事
■ 日本生殖内分泌学会 評議員
■ 日本アンドロロジー学会 評議員
■ 日本性機能学会
■ 日本排尿機能学会
■ 日本透析医学会
■ 日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
■ 日本医師会認定 産業医
■ 博士(医学)