初診受付サービスはこちら

内科、外科、泌尿器科
徳永医院
広島県福山市鞆町鞆908-3

お電話でのお問合せはこちらから

TEL: 084-983-5050

泌尿器科の病気

1. 排尿に関すること(排尿障害)

個人差はありますが、だいたい1日の排尿回数は4~7回程度、1回の排尿量は200ml~400ml(1日1ℓ~1.5ℓ)程度が平均的とされています。コーヒーやお茶、ビール(アルコール飲料)などの利尿作用のある飲み物を摂取すると量も回数も多くなりますます。日常的に排尿回数が多い場合(頻尿)、出にくい場合、我慢ができない場合(尿意切迫感)、漏れてしまう(尿失禁)などの日常生活の質を低下させる様々な排尿障害が考えられます。気になる症状のある方は泌尿器科受診をお勧めします。

主な病気

■ 前立腺肥大症

前立腺は膀胱の下にあって尿道を取り囲んでいる男性だけの臓器で、若い時はクルミぐらいの大きさですが、中高年になると大きくなります。前立腺が大きくなると、真ん中を通る尿道を圧迫するため「尿の勢いが悪い」「尿のキレが悪い」「夜中、何度もトイレに起きる」といった不快な症状が出ます。これが前立腺肥大症です。

前立腺肥大症のチェックをしてみましょう!

前立腺肥大症のチェックをしてみましょう!

次の表で、あなたの状態にもっとも近いものを選んで、点数の数字を○で囲んでください。表の①~⑦の合計点数が8点以上、または4点以上の項目が1つでもあれば、前立腺肥大症の可能性があります。また8点以下でもQOL(生活の質)スコアーが4点以上の方は、泌尿器科受診をお勧めします。

QOL(生活の質)スコア

■ 過活動膀胱

過活動膀胱とは、急に起こる我慢出来ないような強い尿意(尿意切迫感)を主症状とする症候群です。正常な膀胱は脳からの指令によってコントロールされていますが、過活動膀胱では何らかの原因により膀胱がコントロールを失ったような状態となり、少量の尿で膀胱が過剰に収縮してしまい、我慢出来ないような強い尿意切迫感が急激に起ります。そのため、トイレが近くなったり(頻尿)、就寝後何回もトイレに起きたり(夜間頻尿)、強い尿意によりトイレにたどりつくまでに我慢が出来ずに尿が漏れる(切迫性尿失禁)などの症状を伴います。

過活動膀胱のチェックをしてみましょう!

次の表で、あなたの状態にもっとも近いものを選んで、点数の数字を○で囲んでください。表の1~4の合計点数が「質問3の尿意切迫感スコアが2点以上、かつ、合計点数が3点以上」が、過活動膀胱の可能性が高ので泌尿器科受診をお勧めします。

過活動膀胱のチェック

2. おしっこに関すること(尿異常)

正常な尿の色は淡黄色から黄褐色です。といっても、尿の色は摂取した水分の量や季節、運動、薬の服用などによっても変化しますので、色が変わったからといって即、異常とはいえません。
特に泌尿器科で問題となるのは、尿が赤色~赤褐色なら、赤血球が尿のなかに混在していると考えられます。いわゆる血尿で、目で見てわかる血尿を肉眼的血尿、見えない血尿を顕微鏡的血尿といいます。血尿は腎臓や尿管、膀胱の病気などで起こります。
症状がないからといって安心はできません。腎がんや膀胱がんなどは、早期の頃では血尿が唯一の症状の場合も少なくなく、また1、2回の血尿で自然消滅することもよくあるため、つい軽視してしまいがちです。早期に発見するためには、血尿が1回でも出たら検査を受けることが大切です。
尿がにごっているなら腎臓や膀胱の病気、尿にうみのようなものが混じって排尿時に痛みがあれば膀胱炎、尿道炎などの可能性があります。

3. 男性更年期障害

男性更年期障害

昔はなかった概念なのですが、近年マスコミなどにも取り上げられることがある、「男性更年期障害」というのを聞いたことがある人は多いと思います。精巣から分泌される男性ホルモンである「テストステロンの分泌低下」により様々な症状が出てきます。以下のような症状に心当たりのある方は専門医に相談されることをお勧めします。

  • 性欲がなくなってきた。元気がなくなってきた。
  • 体力あるいは持続力がなくなってきた。
  • 身長が低くなった。
  • 「日々の愉しみ」が少なくなってきた。
  • 物悲しくなったり怒りっぽくなったりした。
  • 勃起力が弱くなった。
  • 運動する能力が低下してきた。
  • 夕食後うたた寝をすることがある。
  • 仕事をする能力が低下してきた。

4. ED(勃起障害)

勃起は性的興奮が高まった時に起こります。性的興奮により、勃起に関係する神経から特殊な物質が放出され、陰茎海綿体に信号を送ります。このことにより、陰茎海綿体に動脈血が多く流れ込み、血液が充満していくことにより勃起が起きるのです。勃起が完成すると、陰茎内に充満した血液が陰茎の外に流れ出ないようなシステムが働き、いわゆる良好な勃起が維持されるのです。何らかの障害により勃起が上手く維持されない場合を、ED(勃起障害)と言います。

5. 性感染症

性行為によって感染する病気です。梅毒・淋病・クラミジア・ヘルペス・コンジローマ・エイズ、B型肝炎などが対象です。男性では、淋菌やクラミジアが原因でおこる尿道炎、ウイルスが原因でおこる性器ヘルペスや尖圭コンジロームがあります。梅毒、エイズ、B型肝炎などは専門医療機関へご紹介いたします。

6. 男性不妊症(挙児希望)

男性不妊症(挙児希望)

正常な夫婦生活(避妊せず)をいとなみ、2年以上挙児を得ることができない場合を不妊症といいます。原因の約半数は男性側に原因があり、精液中の精子がない、あるいは少ない、動きが弱いといった状態に起因します。当院では基本的な診察、精液検査、ホルモン検査を行い、精子の通り道の閉塞や精索静脈瘤など器質的に原因のはっきりしている場合、精巣そのものの造精能力の低下した精子の数が少ない場合、ホルモン異常のある場合などは相談の上、専門医療機関にご紹介申し上げます。

7. 夜尿症(おねしょ)

一般的に夜だけ尿漏れがあるものを夜尿症(おねしょ)と言い、昼も夜も尿漏れがあるものは遺尿症(いにょうしょう)といいます。 2~3歳くらいまでの「おねしょ」は頻度も多く生理的なものと考えて放っておいても良いことが多いのですが、4~5歳を過ぎても「おねしょ」をする場合、ご本人やご家族の心理的なストレスがかなり高いと考えられます。当院では器質的な病気の検査を含め可能な限り対応させていただきます。

8. その他

腎がん、腎盂がん、尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がんのアフターケアなどのご相談も承ります。
骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱瘤など):中高年以降の女性に発症し、下(しも)にピンポン球のようなものが触れるという症状があります。
尿道小阜:トイレットペーパーや下着に血がつく。血尿と間違われることがあります。
包茎:手術が必要な場合は、連携医療機関にご紹介申し上げます。

外観